サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

元ゲリラ再出発 医学生1000人受け入れ キューバ

  これはたいへん良い話しなので紹介したい。
 今日の「朝日」(引用)見出しは、
 元ゲリラの再出発 キューバ手助け
   医学生1000人受け入れ コロンビアから
 内戦は半世紀もつづいた。
 南米の左翼ゲリラ・コロンビア革命軍は、内戦を終え武装解除の終了を宣言。
 しかし和平のあと、元ゲリラ戦闘員が職に就けず、貧しさから麻薬取引などに走る事もあり、社会復帰は容易ではない。
 そこで、キューバラウル・カストロ議長が、政府側500人、コロンビア革命軍側500人、計1000人の医学生受け入れを表明した。政府側は辞退したため、革命軍側から1000もの医学生を、今年9月から200人づつ5年間受け入れる。
 受け入れる大学はハバナラテンアメリカ医科大学で、学費、食費、滞在費は無償だ。
 キューバも貧しい国だ。自国の医学生からは、「自分たちさえ、十分に学べる状況にはないのに、他の国の人々を受け入れる場合ではない」。ハバナ市内の医者は「恰好つけて他国の人を助ける前に、自分たちの医療制度を整えるべきだ」など不満も漏れる。
 そりゃそうだと思う。
 しかし、キューバが革命以降、育成した医者は約49000人。そのうちラテンアメリカ医科大学から医者になった人は84ヵ国、25000人。彼らは、自国の無医地域などに戻って活動している。
 なんと米国からも貧しい医学生145人を無料で受け入れてきたというから驚きだ。
 軍事派遣より、医者の育成派遣、喜ばれる事はあっても恨みを買うことはない。
  こんな支援こそ、国際貢献というべきではないか。日本も見習うべきだ。