サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

南極の海氷に異変

 日本では豊洲問題、アメリカは大統領選と、人間社会内のニュースが巷に溢れている。
 人間内部のもめごととは無関係に、地球には異変が起きている。
 南極、冬を過ぎ春へと向かう、この時期が南極の海氷は一番大きくなる。
 のはずですが、今年はちょっと異変が起きている。
 ニュースにもなっていないので真相はわからないが、JAAX観測のグラフを見れば一目瞭然だ。
 赤い線が極端に落ちこんでいる。ざっと計算してみたが56万平方㌔、九州の1.3倍の面積の氷が失われている。
 先月からポコンと面積が減っている。どうやら南極半島の海氷が減っているようだ。
 2000年代に比べても面積が減っている感じ。氷の質量がどうなっているのか?研究では温暖化が雪が降り質量が増えるという主張もあり、棚氷の流出が上回って減っているという主張もある。
  
 良い話もある。
 温暖化防止の「パリ協定」が発行する。今まで尾後ろ向きとは違い、米国、中国が積極的になり、EUも批准に合意した。排出量第6位の日本はグズグズして批准が遅れ、11月7日のCOP22の発行には間に合いそうになく、恥をかくことになる。
 だが安心してはいられない。各国が合意したCO2排出抑制の目標を総達成しても産業革命以来の気温上昇を2℃以内に抑える事は困難だ。何せ、1℃は既に上がっている。だから北極や南極や台風や豪雨などの異常気象が続いている。
 各国は自主目標を達成しながら、更に野心的な削減目標に挑戦しながら達成するように、しなければ人類に未来はない
 情報、ニュースが少ないのが、ちょっとなー。