今年の参院選から18才選挙権が実施され、新しく240万人が有権者として、選挙で主権を行使できるようになる。
わたしの懸念は、獲得選挙権か?与えられ選挙権か?です。
いま、学生、若い人の投票率は少なく、選挙に行く人がどれほどいるのか?。
いろいろと選挙と投票をめぐっては、議論はつきない。
ただ、表面的な現象から見るのでなく、世界との比較から論じてみたい。
で、先日も紹介した「人間と教育」(88号)の18才選挙権の特集があり参考になった。紹介したい。宮下与兵衛首都大学東京教授の文から。
現在
①18才以下の選挙権実施⇒ 世界192国・地域で170が実施。OECD34ヵ国中、韓国は19才から、日本は20才から。キューバ、オーストリアは16才選挙。
②1960年代の若者政策
フランス⇒保守派ドゴール大統領は中学生から大学生までに生徒の意見表明権と学校運営への決定権を持った参加、高校生以上に政治的権利と行政への参加を認めた。1990年、高校生による全国集会・デモは、政府の予算増額900億円を認めさせた。その後も全国代表が文部大臣に要求書を出し、教員増、教育予算増を実現。そのため国立大学費は2万5千円ほど。
ドイツは1973年、「学校における生徒の位置づけについて」を文部大臣会議で決議し、日本の校則のようなものをなくし、学校にも一般法を適用した。各州が「学校参加法」を定め、小5から学校の最高決議機関の「学校会議」に代表を出して学校運営に関わるようにした。
日本…
ここまで書いて、今から思えば、腹立たしい事を思い出した。
わたし高校生の時、2週間の停学を食らった。母親が学校に呼ばれしぼられた。
だが法律違反はしていない。
90CCの単車に、ヘルメットかぶらず2人乗りをしただけ。
当時の道交法、バイク乗りのヘルメットは義務でなく、大人もほとんどヘルメットはしていなかった。90CCで2人乗りは問題ない。
ある日、お巡りさんがバイクでやって来て止められた。違反ではないので、切符を切られたわけではない。だが通報された。学校から呼び出されて、ノーヘル1週間、2人のり1週間、計2週間と言うわけだ。
確かに、高校生のバイク事故は、全国的に問題になっていた。生徒への安全運転の指導はあっていい。しかし高校生だからという理由で、差別的に権利をはく奪されるいわれはない。
2輪免許が18才からとか、認めたくないが高校生は、2輪免許が取れない道交法が作られるなら従わざるをえないかもしれない。
これらの校則問題では、権利を訴えた裁判で原告はほとんど敗訴している。
それは、法律以上に、権利を制限できる、隔離された「部分社会」は、認められるとの論にたっている。
極めて遅れた認識で、主権者意識を遠ざける役割を果たしている。
校則違反として、丸刈り、制服の強制。挨拶の強要から、放課後、土日の学校外まで強制はつづく。中学生の丸刈りで学生服は、戦前の陸軍の軍人を同じだ。セーラー服は海軍軍人。
日の丸、君が代の強制は、保護者、教師にまで及ぶ。統制し、服従の関係を子どもの頃から植えつけ、中学からは校則で拘束する。体罰が横行する。
自由と民主主義の党の権力支配の強力なシステム。主権者意識芽生え摘み取り装置。
まだ、ムカムカするが、この辺でやめとう。(写真:私、ヘル・2人乗り安全運転)