サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

一億総懺悔

 「一億総懺悔」−聞いた事があるでしょう。(今日の西日本から引用)
 70年前の今日、戦争に負けたあとの17日、組閣した東久邇宮稔彦王総理が、記者会見で「一億総懺悔」を唱えた。
 さらに9月2日の降伏調印・戦争終結後の5日の国会の施政方針演説で、
「ここに至ったのは勿論政府の政策がよくなかったからであるが、また国民の道義のすたれたのもこの原因の一つである。 この際私は軍官民、国民全体が徹底的に反省し懺悔しなければならぬと思う。全国民総懺悔することがわが国再建の第一歩であり、わが国内団結の第一歩と信ずる。(中略)敗戦の因って来る所は固より一にして止まりませぬ、前線も銃後も、軍も官も民も総て、国民悉く静かに反省する所がなければなりませぬ、我々は今こそ総懺悔し、神の御前に一切の邪心を洗い浄め、過去を以て将来の誡めとなし、心を新たにして、戦いの日にも増したる挙国一家、相援け相携えて各々其の本分に最善を竭し、来るべき苦難の途を踏み越えて、帝国将来の進運を開くべきであります」とのべた。
 これ、どう思います?
 戦争責任については、整理が必要を思う。それぞれにあった位置に立場に、求められる責任があるように思う。
 彼は、皇族で陸軍大将だった。開戦に消極的であったとしても、戦争を進めた側にいた人物が国民に向けて宣った。
 ところで「1億総懺悔」の1億人の中には、7260の日本人+2740万人ほどの植民地にされた人々も含まれる。
 戦争遂行も終わり方もその後も、権力側の本質をよく示している。実にあつかましい。責任者が責任とらず、下に、弱い人々にそれを押し付ける、今日につづいている現象です。
 現在の明仁天皇。戦争中は皇子とは言え、それなりの戦争体験もある。どうやら彼なりの戦争責任を感じているようも、私は思っています。それは明日に書きます。