サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

「絶歌」を読んでみて…

 「少年A」が書いた「絶歌」を知人に勧められ、読んでみました。
 

絶歌

絶歌

 出版に対して、遺族の思いを踏みにじる行為など、いろいろと議論がある本です。
 確かに遺族の思いに反することは、問題があるでしょう。
 でも出版されてしまった。
 私も読んでしまった。
 わたしとしては、読んでみて良かったと思っています。
 奪われた命は帰ってきません。
 強いられた困難を歩まざるを得ない被害者側の人生…。
 何がどう必要なのか。
 自分が被害者だったら、遺族だったら、加害者本人だったら、加害者の母親だったら父親だったら、兄弟だったら、どうしたか…。どうするのか?
. 
 少年でありながら、幼児の残酷な殺人を行った人間の社会生活と人生。
 これからも先はそうそう長い。「A」がどう生きていくのかわからない。
 でもこれは、ひょっとすると、ひとつの希望なのかもしれないと思った。
 加害と被害、社会は、何を学べるのか?