サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

イラク派遣のストレス―元自衛隊中央病院精神科部長福間さん

 衆院で安保法・戦争法案が衆院で強行された翌日今日の各紙。
 際立ったのは、「熊日」です。
 社説を1面に持ってきて7段組。
 「無理を通す数の力の傲り」と大きな見出し。引用すると、
 「『反対』の民意に向き合わず、『憲法違反』の疑念は置き去りにしたまま、国の針路にかかわる重要法案が成立に突き進もうとしている。『民主主義の危機』とも言える状況ではないか」と安倍政権を批判する。
 まさにその通りです。安倍政権のこの主張になんと答えるのか?
 今日の新聞ももう一つ目を引いたのは「朝日」のインタビュー記事「イラク派遣のストレス」です。これも引用すると、
 自衛隊中央病院精神科部長の福間祥さん。自衛隊イラク・ワマワの派遣された時に、宿営地に出かけ約3000人の心理調査に当たった。
 福間さんは、「派遣された5480人は、精神的に健全であると確認したうえで選ばれ精鋭たちです。そのうち21人が自殺したというのはかなり高い数字ですね」と答えている。

 また「私の滞在中にも着弾し、轟音とともに地面に直径2メートルほどの穴があきました。直後に、警備についていた隊員から聞き取りをしました。『発射したと思われる場所はつぐ近くに見えた。恐怖心を覚えた』『そこに誰かいるようだと言われ、緊張と恐怖覚えた』。暗くなると恐怖がぶり返すと訴える隊員は、急性ストレス障害と診断しました」と。
 非戦闘地域と言われたところは、実際は攻撃された戦闘地域であった。今回の法案が通れば、自衛隊員は文字通り、戦闘地域での兵站活動をしなければならない。
 強いストレスだでは済まず、ストレスを感じずに命を落とすか、感じながら命を落とすことになるだろう。(写真:陸自HPより)
 それだけならまだしも、住民を殺害することになればどうなるのか?どう責任をとるのか?
 その地は、日本でなく他国民の地だ。日本の存立など、危うくなるハズもない。