サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

東京大空襲 今日70年

 わずか70年前の今日、私が生まれる12年前、東京への大空襲が行われた。
 10万人の人々が焼け死に、多くの人が怪我を負い、家族と家を失った。
 これは日本軍が行った重慶爆撃、ドイツが行ったスペイン・ゲルニカ爆撃、英国が行ったドイツ・ドレスデンへの爆撃など、無差別の殺戮であり戦争犯罪だ。
 首都東京がこれほどやられたわけだから、敗北は明らかで、日本の戦争指導者は、ここで降伏すべきだった。結局、被害を大きくしただけで降伏した。 であれば、沖縄戦の地獄も広島、長崎の原爆もなく、早く戦争が終わり、アジア各国での日本軍の加害も少しは減っただろうに。
 当時の指導者の責任は重大だった。
 国家権力者の本質が明らかなのは次の点だ。

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 国民に、バケツリレーの訓練をさせ、逃げるなと命令した。当時のポスターや新聞報道がそれを示している。信じこまされた国民、強要した指導者。法律は「防空法」


 青森市では、敗戦1ヶ月前の1945年7月、米軍が空から宣伝ビラを投下した。空襲場所に青森市も入っていたので、住民は非難を始めた。
 しかし青森県知事がこれを許さず「28日までに青森市に帰らないと、町会台帳より削除し配給物資を停止する」と通告、住民は「非国民」のレッテルが恐れて街にもどった。28日の夜に青森し、空襲され約730人が命令の犠牲になった。 
(西日本)
 NHK「マッサン」でも空襲シーンが報道されている。
 国家は、国民の命よりも国家体制、自らの体面と利益を優先するものだ。こんな事実は「あいうえお」よりも学ばされない。国家「指導者」の命運にかかわるから。

 しかしこの類のダマクラカシは、今日にもつづいている。
 逃げ場がないように、炎で人々を追い込み、一晩で10万人も焼き殺した作戦を考えた男はカーチス・ルメイと言う米将軍。☚どんな人物がごらん下さい。
 ところがこともあろうに、このルメイに1964年、勲一等旭日大綬章自衛隊入間基地で、浦茂航空幕僚長が授与した。
 日本の航空自衛隊育成に協力があったためとしている。これは国民によく知られているのか? 知って納得していることなのか?
 国家や軍の指導者は、国家や軍が強くなることを目的としており、国民を守るためではないことがわかる。結局、強いものにひれ伏し、弱いものをたたく、恥ずべき人格を体現するのが国家指導者だ。
 これは今日につづいている。民間人に対して、「誤爆」と命名された殺戮が中東で行われている。当時の日本の国家・戦争指導者の血と思想を引き継ぐ安倍首相、列強の仲間入りをめざして暴走しようとしている。大手メディアのいくつかはコントロール下、焼夷弾処理ポスターと同じ。(3/10「赤旗」より)
NHK 東京大空襲