サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

世界が見た「安倍政権」と「朝日問題」

 台風を前にした有明海雲仙普賢岳です。

 週刊現代(10/11付)をカミさんが買ってきました。「全国民必読」との見出しもあり、読んでみた。世界が安倍政権をどう見ているのか? なかなかおもしろかったので引用・紹介したい。
 「シンゾウ・アベのカムバックにより、特に2013年7月の参院選の勝利後、ダイナミックな国防体制にシフトしている。国家安全保障局を作り、武器輸出を解禁し、集団的自衛権に関する憲法解釈を変え、自衛隊が戦争できる態勢を整えた。昨年暮れには靖国神社にも参拝した。アベの歴史を修正しようとするリスクは、中国や韓国との関係悪化だけでなく、アメリカとの関係をもギクシャクさせる要員ともなって入る―」−英国の「国際戦略研究所」が「2014年版 戦略概観」を発表し、次のような厳しい分析を紹介している。
引用する。
 さらに、ニューヨーク大学名誉教授の寉見教授の「安倍内閣が新内閣に抜擢した女性閣僚4人は河野談話を否定しているのです。これはドイツのメルケル政権が『ナチスの行為は正しかった』と主張する政治家を、4人も大臣に起用するのと同義で、世界は呆れ返っています」との声を紹介しています。もっとも安倍総理がそんな考えの人ですが…。
 また、フランスのフィガロ特派員のレジス・アルノー氏は、いまの日本の右傾化した政治家の詭弁として、「朝日新聞は、慰安婦問題に関して間違った報道をした。ゆえに慰安婦に対する日本軍の関与を日本政府が認めた1993年の河野談話を間違っていた。ゆえに日本軍は慰安婦に関与していない』こんな論理がまかり通ってよいわけがありません」とコメントする。
 問題は、日本国内の世論の動向ですね。過去、歴史を誤った人たちの系譜が、同じ誤ちの「歴史は繰り返す」、そうとする。戦争の責任をとらない人たちです。
 香港では、中国政府の介入に対して学生・市民らが抵抗しらている。日本でも、戦争への安倍政権の暴走に抵抗し、主権者が立ち向かうべきだ。香港や中国よりも、自由も民主主義も保障されているから。