日米同盟の正体

日米同盟の正体~迷走する安全保障 (講談社現代新書)

　日米同盟の正体−孫崎享著を読みました。
　Ｐ３３に「日本に平和維持活動を勧める米国の軍事的狙い」という項目があります。　１９９０年代に米国の国防省日本部長だったポール・ジアラという人が「新しい日米同盟の処方箋」という論文を書いたそうです。そのなかで、
「ＰＫＯや人道支援、災害援助などの分野は政治的に受け入れられやすいこともあり、共同で行うことは、同盟の結束を促すうえでよい機会である。人道支援面などで作戦を日常的に行うことは、はるかに緊張度の高い有事への作戦の準備としても絶好の訓練になる」
　と記述している。
　なるほど、警察予備隊⇒自衛隊⇒ＰＫＯ活動⇒米軍への後方支援など、海外展開の変遷を考えると、集団的自衛権の行使は、戦争勢力のゴールになるかもしれない。
.
　それにして、ガザが心配。