サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

「世界が100億人…」 車?

 昨日の続きで「世界が100億人…」からの紹介です。
人類は、人の数を増やすとともに、便利のためにいろいろなものを増やして続けています。
 そのひとつに自動車があります。ウチにも車が1台あります。
 1人の人間を1km運んだ場合、1人kmと表すそうです。
 昨日、私は仕事会議で天草まで往復しました。となると200人キロだった事になります。
 1960年に、世界で走っていた自動車は1億台で、1000億人キロだったそうです。
 20年後の1980年には3億台で、1兆人キロになりました。
 2011年で10億台を突破していて、更に増え続けています。
 農地や山間部、平原、海岸線がアスファルトやコンクリートに変わりました。どれぐらいの面積の自然に負荷をかけているでしょう?
 自動車のエンジンや車体の材料となる鉄です。原料の鉄鉱石は、たとえばオーストラリアから掘り出し、インドネシアなどに船で運んで鉄鋼を作り、ドイツや日本などの自動車工場に運んで組み立てられます。タイヤやダッシュボードなどは石油で作られますので、同じように中東などの地下から汲み上げられ、タンカーで運ばれ精製され使われます。
 バッテリーは中国で掘られた鉛が輸送されて組み立て工場に運ばれます。電子部品は空路で運ばれてくるのでしょう。
 そして出来あがった車も各国に運ばれ売られ、ガソリンを入れられ走ります。(グラフは生産予測)
 
 このモノとヒトの移動のすべてにエネルギーが使われ、CO2が大気へと排出されます。
 一連のコストの中で、市場に換算されていない外部的なコストは、やがて子どもたちや孫たちの世代が払わされる事になります。
 さて? どんなかたちで? 払えればいいのですが、