サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

ノーベル平和賞は化学兵器禁止機関に

 今年のノーベル平和賞には、化学兵器禁止機関(OPCW)に決定した。(熊日10/12付け1面)
 現在、化学兵器禁止機関は、シリアで化学兵器の査察と廃棄に向けた作業を行っており、この事業を成功へと後押しするかっこうだ。平和への一歩なので歓迎したい。
 なので、実績よりも(とともに)今後の取組への期待と言う点で、「核なき世界」を訴えたオバマ大統領の受賞を思い起こさせる。
 数ある兵器の中で化学兵器が開発、保有、使用の禁止の国際条約が結ばれるのは、その残虐性、非人道性にあると思う。
 非人道性の兵器は、他にもいっぱいある。大量・無差別殺りく、非人道性で言えば核兵器ほど、圧倒的なものはない。劣化ウラン弾含め、遺伝子を破壊し、子孫にもで傷跡を残す核・放射能兵器こそ、早期に禁止しなければならない。
 だから北朝鮮やイランの核開発は許されない。であればイスラエルパキスタンの核も同様だ。
 この課題において最も責任ある地位にあるのは、最初に核兵器を開発し、使用し、現在でも使用可能な状態で実践配備している米国であり、つづいてロシア、英、仏、中国など核大国だ。核がなくても通常戦力でも、圧倒的だ。
 化学兵器の禁止でできたことが核兵器でできないはずなはい。しかし、報道では、コメントでは、そんな論調が少ないと思う。
 今こそ、核廃絶化学兵器禁止につづけ!だ。誰でもわかる簡単な理屈。利害の実現に、動くべきは国際世論、諸国民だ。と思う。