サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

アメリカを占拠せよ!−チョムスキー

 オキュパイ運動は今、どうなっているのかわからない。
 その1%対99%-ノーム・チョムスキーの「アメリカを占拠せよ!」を読みました。
 全面的な紹介は身に余るので、一部だけ紹介したいと思います。
  チョムスキーはなんと、マルクスフォイエルバッハに関するテーゼ−「肝心な事は世界を理解することではなく、世界を変えることである」を引用している。
 そして「世界を建設的な方向へ変えたいのなら、まず世界を理解しようと努めたほうがいい」の言葉も紹介している。
 また「地球温暖化」問題についても、その脅威についても言及しているのもうれしい限りです。84才になっても意気軒昂。
 またニューヨーク市議会が満場一致であげた決議は、「企業には自然人が有する全面的保護や『権利』を持つ資格はない。とりわけ選挙の過程に影響を及ぼすための企業の資金を増やすことは、もはや憲法で守られた言論の一形式にあてはまらない」とし、連邦議会に「憲法修正の手続きを開始するよう」求めているそうだ。私は初めて知った。
 確かに、TPPのISD条項などで、多国籍企業が最大限の利益確保のために、他の国や自治体を訴えて、他国の社会に干渉しようとしている。
 利潤は社会のためにあるのであり還元すべきで、企業は人間社会のためにあり、人々の幸福のためにあるべきだ。
 企業の法人=人と同じように企業に権利能力を認める事を、NY市議会やチョムスキーがやめるよう主張するのは適切な事かもしれない。
 マルクス主義者としては、生産手段を私的所有から社会的所有へ移行する事こそ、確かなあり方と思っている。

 オキュパイ運動はどうなっているんだろうか?
 日本のキンカンはまだまだ続いており明日、全国各地で。一般市民が多数参加した昨年6〜7月の行動もニュースだが、規模がすくなっていても続けている事こそニュースだろう。