サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

アトムの涙-手塚治虫の思い

熊日」新聞にいい連載がありましたので紹介します。
 「アトムの涙-手塚治虫が込めた思い」です。
 「♪心やさし ラララ 科学の子 十万馬力の♪」♫ の主題歌にのったアニメ、、私が7才の頃にテレビ放送が始まった。
 アトムは、残念ながら原作よりも、テレビのアニメのイメージ、正義のロボット、科学万能、明るい未来社会が定着した。でも手塚治虫を描いたのは、「科学万能社会への懐疑のテーマ」でもあったるそうだ。
 ところが原発のPRにアトムが使われた。「アトム ジャングルへ行く」という冊子。
 寒さで凍える動物を救おうと、アトムが動物を力を合わせてジャングルに原発を造る話だそうだ。続編は、やがてきた地震津波原発はびくともせず「安全でした」というものだそうだ。それは電気事業連絡会から全国の電力会社に納入、無料で配布された。
 手塚治虫原発に反対の態度を示していたし、PRにつかう要請は虫プロも再三断っていたのに。おかしい。
 アトム誕生は、「わが子を失った天馬博士が悲しみのあまり、息子そっくりのロボット、アトムをつくる。博士は最初はかわいがるが、成長しないアトムにいらだち、ついに追い出してしまう」「幸福のためにあるはずに科学が、人のエゴや欲でゆがめられてしまう。アトムは、いつもそんなはざまで悩んでいるんです」−長女のるみ子さんの話です。
 科学と豊かな生活、  全ては人の欲深さにある気がします。悩ましい事です。でも、原発、人に被害を与えるものには、被害を受ける側がきっぱり対処すべきです。
 ちょっと前に書いた、私のアトムの話、思慮が足りなかった。