熊本市の新町に「ばんざい饅頭」という古い和菓子屋さんがありまして、懇意にしてます。「若鮎」が人気です。
毎年、正月前になると買っていた「ようかん」と「きんとん」が今年は売られていません。
お店のご主人、山口恢司さんが亡くなったのです。10月のことで、私は入院の事も、まったく知りませんでした。本当に申し訳ないことをしたと思いました。
明るく陽気な人で、おしゃべりが好きな働き者の方でした。元気な時は、年から年中、朝早くから休みなしの饅頭、和菓子づくりで、相当に無理もされてはいました。
おばあちゃんも人のよさそうな方でしたが5月に亡くなっておられました。ご冥福をお祈り致します。
写真を撮らせてもらいました。
(上)は、親から引き継いだ若い頃の写真です。おそらく2〜30年前頃でしょう。
下の写真は、砂糖を固めてつくる鯛です。
伝統技術で熟練がいるそうです。もうほとんどこれをつくる人はいないと聞きました。
「ようかん」も本当の味が出せないうちはつくれないそうです。
お店は奥さんらが切り盛りして頑張っています。どうぞお立ち寄り下さい。
山口恢司(ひろし)の恢は、回復するという意味があると、おくさんから聞きました。伝統の味を、どなたか継いでもらい回復していただきたいと思います。