中沢啓治さんが亡くなった。
マンガ「はだしのゲン」を書いた人。
中沢さんは、自らの体験をもとに、原爆を落とした者と、戦争をはじめた者を告発した。
さらには、だまされたものの愚かさも明らかにしたとおもう。
先日、わが家を片付けとしていた時、子どもらが小さいときに買ってやった一冊がちょうど出てきた。
あらためてこの本が多くの子どもと大人に読まれるように祈りたい。
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この本の最後のページは、朝鮮戦争に向かう不安が描かれている。
今も、近隣で、中東で戦争のきな臭さが漂う。世界のどこかで殺し合いが行われている。
でも、ナガサキ以後、核は使われていない。
使わせていない私たち平和勢力の力に確信を持つべきと思う。
しかしまた、劣化ウラン弾は使われ、放射能による悲劇が繰り返され、核兵器が温存され、開発が続けられ、拡散もしている。
日本においても、プルトニュウムを貯め核兵器保有の潜在力が高まり、核武装の必要性を唱える党首の政党が生まれた。
中沢さんの安らかなご冥福をお祈りすると共に、核兵器廃絶と、核抑止力のゴマカシ打ち破る決意を、あらためて固めたい。憲法も。