自民党の改憲草案は、第４章の最後の第４６条に、２項「政党｣条項を新設する。
現行憲法に、政党の要件はなく、まったく自由だ。
これは当然のこと。
政党の要件のひとつに「公正の確保｣とある。「公正の確保｣？ 大政党･政権政党が少数政党を不利に追い込むうような不公正な「小選挙区制｣などを禁止するのだろうか？
意味がわからない。草稿を書いた人に聞いてみたい。
「健全な発展に努める｣―これまた、何が健全？で、何が発展？なのだろうか。
選挙後、「維新の会｣から買収容疑でタイホ者が相次いでいるが、こんな不健全な政党を禁止するのだろうか？
でも自民党が一番金権選挙･汚職腐敗だというのは社会の常識なのに。？？
で、
「政党に関する事項は、法律で定める｣とある。法律を成立させる立場にある強い政党、政権政党が、定める「事項｣はどんなものに？
私が自民党など政権政党の指導部だったなら、政党助成金を「政党の健全な発展のために｣と、どんどん引き上げる。
政府に正面から異議を唱える政党には「健全｣でない、として、ペナルティを加えるか、禁止する。そんな「自由｣な拡大解釈の誘惑にかられる。
こんなことを本気で考えている自民党を、今度の選挙で圧勝させ、権力の座に着かせてしまった。
その責任の取りかたを、みなさんと一緒にこれから考えて行きたい。
