なんの実かご存知でしょうか?
子どもの頃の体験は罪なものです。50年たっても、この時期、この実が食べたくて、天草に帰って、山に行きたくなります。
先日、天草に、帰った時にチェック済みで、今年は、あまりならない年のようで、あきらめていました。
しかし、この木、熊本市にも公園樹や街路樹として、結構、植えてありまして、自転車移動の時、注意しています。実をつけている木は少ないですが、発見のポイントは、「どの木に実があるかなー?」と上を見るのではなく、下です。
地面に実が落ちています。見上げれば、赤い実があります。
写真は、熊本市の健軍のある公園、誰も見向きもしませんが、私は、ポロポロ採って食べました。口になかには、種が残りまして、ペッツペッです。草むらに。甘いのかわかりませんが、子どもの頃に覚えた味を体が忘れられないのか、食べると安心感がわきます。手に赤い汁がつきます。
子どもの頃、兄貴や友達と、山に行き、でかい木によじ登って、シャツを赤く染めながら食べました。たくさん採って、家に持って帰って、塩にまぶしてまた食べました。
梅雨時の食中毒が心配なこの時期に、これを食べて腹を壊したことがない。
今年も食べられて幸福です。物質生産も消費も廃棄もともなわない懐かしの幸福感です。
ラダックのテーマ「懐かしの未来」、モノの豊かでなく、野山や川や海に豊かさ、自然の豊かさと子ども社会の豊かさは、サスティナブルな社会の条件のような気がします。未来が、子どもの頃のような、豊かな自然につつまれた、懐かしく思える社会に立ち返るように願っています。
やまももです。どうです、ご近所の街路樹…