サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

2012リオ 地球サミット

 今年6月、リオで地球サミットがある。
 20年前、13歳の少女セバン・スズキの伝説のスピーチは有名だ。「直し方のわからないものを、もうこれ以上壊さないで下さい」と力を込めて訴え、各国の政策決定者の共感をよんだ。
 しかし、あれから20年たつ。現実には、地球も生態系も壊しっぱなしだ。一方、壊さず、回復させる努力もつづいている。
 日本から6月のサミットに向けて「地球サミット2012Japan」が提案を行っている。参考になったので紹介します。
  -----自然利用の考え方------
1、利用者回復の原則→自然資本を使ったら、使った人が責任を持って元通りにする。自然資本は、共有財的な性質があり、世代を超えて持続可能な利用が原則となる。公害の「汚染者負担の原則」に近いが、自然から一時的に借り受け、やがて将来に受け継ぐと言う東洋的な考え。
2、“回復周期”の概念→回復待ち時間を“環境負債”とする。
 自然資本の利用(過渡)により、自然資本の回復までの時間がかかるため、その環境負債を補償する。商品にその単位を表示して販売する。その「課税」は自然回復に使われる。
  
 日本中で今、農薬や家庭排水、産業資材、化学物質で一定の負荷をかけている。その負荷をとりのぞき、元にもどすのだ原則。時間がかかるので、その対価を利用者が支払わなければならないとする。でなければ子々孫々へと、地球と生態系を残せない、持続可能とならない。(これも人間中心の考えで補正が必要)
 路木ダムの干潟や生態系に及ぼす影響ははかりしれない。上記の考えでいくと、公共時事業なので県民がその支払いをしなければならない事になる。
 羊角湾の干潟調査を取材したKKT、10日夕方に放送されたが極めて質の高いものだった。
 7分程度で、干潟調査の状況、佐藤教授らへのインタビュー、路木ダム建設現場の映像、蒲島知事の態度、八代海赤潮被害など、自然の大切さをわかりやすく伝えていた。
 以前、RKKで路木ダム問題で突っ込んだ報道をしていた。残念ながらアナウンサーさんが代わってしまわれた。
 KKTの特集は、権力サイドのキー局と違う、ローカル局の役割をしっかり示していただいた。私としては、ほんとうれしかった。お礼のメールも局にしました。DVD録画しましたので、見たい方は、メールなりでご一報を。