橋下市長は、職員への思想アンケート調査について、得意の言い訳をし始めている。
担当の野村修也同市特別顧問(弁護士)は1日、記者会見で大阪府労働委員会の判断が3月中に示されなければ「保管しているデータは廃棄する」事を明らかにした。
橋下市長は、「野村先生の手法について、賛否両論があると思うが」と言った。自分がさせておいて責任のない第3者のようなことを言いながら、「僕はまったく問題ないと思う」「きわめて妥当」と、今度は当事者として開き直った。まさにすり替え術だ。
映画「マジスティック」は10年ぐらい前に見た映画で非常に内容のあるものだった。ハリウッドの脚本家ピーターが「非米活動委員会」に呼ばれ、「共産主義者」の疑いをかけられ、自暴自棄なって事故を起こし記憶喪失になって、ある町にたどりつく…。
物語は、民主主義がなんであるか?、不当なものと、どうやって闘うのかを示してくれる展開です。ぜひDVDをごらんあれ。
「審問会」で聞かれるのは、「ハシモトアンケート」のように、誰から誘われたのか?が厳しく質問される。「名前を言え」と。それがダンスパーティでもハイキングでも、参加した友人の名を。仲間を裏切ることを強要される。
赤狩りを進めた「マッカーシー」 ⇒「ハッカーシー」ってところか。弁護士としてはロイ・コーンが似てる。
しかし、相手は実際には、共産主義者だろうがなかろうが関係ない。パージされるのは「自由」であり、赤狩りは、実は「自由狩り」「人権狩り」なのだ。
ところで、共産主義者のどこが悪い?「●●者だ」のレッテル張りこそ、一番の危険な思想だ。
「自由狩り」に協力したのは、ニクソン、レーガン大統領、新自由主義の経済学者のフリードマン。見事なつながりだ。 しかし抵抗した人も多い。