サスティナビリティ考

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余傑氏の亡命―現代マルクス主義考

  報道によれば、中国の人権活動家で作家の余傑(よけつ)氏がアメリカに亡命した。
 亡命先のアメリカで、国家政権転覆扇動罪で投獄されているノーベル平和賞受賞者の劉暁波氏の釈放など、中国の民主化に向けて活動を本格化すると語ったようだ。
 前にも書いたが、劉暁波氏らが署名した「08憲章」は、私も読んでみたが、ごく当たり前の国家像を表したもので、特に問題はないと思う。問題とするなら、問題にする国家にこそ問題があると言える。
 様々な報道を読むと、余氏はインタビューに答えて、劉氏のノーベル平和賞授賞式の前日となる10年12月9日、複数の公安当局者が自宅に押し入って連行され、秘密施設に拘束されて拷問を受けたという。「お前を殴り殺して(劉氏のノーベル平和賞の)復讐をする」と余氏を全裸にし、たばこの火を押しつけたり、殴る蹴るの暴行し、全裸姿の写真をインターネットでばらまくなどとも語ったという。
 また、「上からの命令があれば、地球上の誰も気づかぬうちに、お前を生き埋めにする穴を30分で掘れる」と脅迫した、との記事もあった。
 余氏は、近く、劉氏の伝記を出版し、中国の一党独裁汚職の実態を告発する本を出すらしい。また「私は今、自由の国である米国にいる。暴力によって署名を強要された文書はすべて無効だ」と主張したらしい。
 事実とすれば、現代マルクス主義は、このような問題をどのように考えればいいのだろうか? 私は、いろいろいろいろ考える。
 中国の人権活動家が、戦前・戦後、私たちの先輩が受けたような迫害を受けているとすれば、許されざること。劉暁波氏は、釈放されるべきだ。
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