サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

北朝鮮の金正日総書記が急死−さわぎ?

 北朝鮮金正日総書記が急死した。午後からは、NHKを中心に大騒ぎ。
 まー、隣のとなり国にしても騒ぎすぎでしょう。何か、これから重大事態でも起こるんでしょうか?
 北朝鮮核兵器は持っているようだが兵器としてはまだ実践的レベルではないし、横須賀が母港の第7艦隊の空母機動部隊が持っている核戦力の破壊力の何万分の1だろうか。
 独裁国家の存在は、アメリカにとって、なくてはならない。妙な依存関係にある。旧ソ連もなくなり、米国、特に日本の支配層や軍部にとって、危険な独裁国家がなくては、自国の軍拡の理由がなくなるからだ。
 沖縄や米軍基地の必要性、米軍駐留経費負担の理由に北朝鮮や中国の脅威は、なくてはならない理由だ。ウラを返せば北朝鮮の軍部も、米軍や自衛隊がなければ、先軍政治は続けられない。いわば奇妙な仲間。
 本来、貧しき北朝鮮の国民と日本の国民と米国民は、同じ立場で平和を希求することが共通の利益となる。対立軸は、米国、日本対、北朝鮮、中国ではなく、それそれの国家権力対、それぞれの支配される人々となる。
 やがて北朝鮮の人々が喪に服し、自粛する人々の姿がテレビで写し出され、日本のテレビで独裁者を蔑みの目でみることになるだろう。さて、独裁者は、日本もどこの国も同じだなー、と思うだろうか?
 今回の騒ぎすぎには、そんな背景があると思う。
 もうひとつ。「スピンドクター」さんが動いているのかもしれない。当事者にあまり好ましくない報道がブンブンが飛び回っている時に、話題を別のものに変えること、その役割を担うのがスピンドクター。ブッシュの時にはカール・ローブ、小泉の時のサプライズは飯島秘書官。
 野田総理大臣が福島原発事故の「冷温停止『状態』」「事故収束」を宣言、さすがに少なくないメディアが批判的に報道していた矢先だった。