サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

老朽原発-玄海1号機ヤバイ

 まったくけしからん九電の態度が、ちょい前ですが「西日本」11/26に載っていました。
 現在、玄海1号機は定期検査中です。しかし圧力容器の老朽化を知るための、試験片(圧力容器と同じ金属)の取り出し測定をしないそうだ。。ンなバカな!
 36年間も稼動してきた原発なので、車で言えばポンコツ。ポンプや配管は交換できても圧力容器は変えようがない。
 鋼鉄でできている圧力容器も中性子があたり続け、金属の「脆性(ぜいせい)」=粘り気が弱まる。高い温度でも粘り気がなくなると、老朽化が進んでいる事になる。
 その温度(脆性遷移温度)が、76年35℃⇒80年37℃⇒93年56℃⇒ 09年は想定以上の98℃となり、日本の原発で最高になった。今回、試験片を測定すれば、100℃を超えているかもしれない。
 もし何らかのトラブルがあれば原子炉を冷やさなければならない。冷却水を入れて急に冷やすと圧力容器が「パリン」割れる可能性があり「ボーン」と爆発するかもしれない。そうなったら福島事故どころではなくなる。
 圧力容器の中は、320℃160気圧の高温高圧。320℃⇒100℃まで冷やしただけで、圧力容器の内側と外側の温度差でと、ガラスのコップにお湯を注いだように「ビシッ」、「バーン」となる危険性がある。
 福島原発事故の惨状もある。技術者からも老朽化の危険性が指摘されている。だからこそ九電は試験片を測定しなければならないのに、やろうとしない。まったく無責任、これは国民への挑戦だ。

こんなことも九電冷却水漏れ公表せず 玄海原発3号機、ポンプ異常

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