サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

もんじゅ守って、国と民滅ぼす-「読売」社説

 核燃サイクル問題を今週の「赤旗」日曜版の見開きで特集。危険で、見通しのない、ムダづかいはキッパリやめるべきです。

 ところが「読売」の11/22社説がもんじゅ」は「政策仕分けになじまない」との見出しを掲げた。 読売「社説」
 「社説」では、この仕分け議論が、あきれたことに原発事故後の『脱原発』の風潮を踏まえたパフォーマンスと言われても仕方があるまい」と主張。
 ここは読売らしく「パフォーマンスは反対」と断定すべきでしょう。「言われても仕方あるまい」、じゃー、自信がないのか?チトあいまい。
 財政危機だからと、庶民の負担が大きい消費税増税を主張しながら、膨大なムダづかい、危険で、技術的にも破綻が明確な高速増殖炉を推進しようとする。
 枝野大臣が原発の研究費を再生エネ研究に投じれば電力はまかなえると述べたことに対し、「今の技術水準からは容易なことではない。無責任ではないか」と、ここでは断言する。
 1兆810億円もかかったもんじゅは、動きだしたのが17年も前のこと。1キロワットも発電せず、翌年には、ナトリウムもれの事故を起こして止まっている。
 止まっていても、維持管理に毎日4000万円必要。なんでそんなに? それは原子炉内の金属のナトリウムを暖めて液体にしなければならないために電気をつかう。発電所に電気が必要な不思議。
 実用化は2050年とか…。技術問題からアメリカがやめ、フランスがやめた。日本もダメだし、中国、インドも同じ道をたどるのは確実。
 何年先に再稼動かわからない、また止まる可能性のある17年前のポンコツ。カネくい虫を飼い続けようと読売が主張するのは、消費税増税をあてにしてのことだろう。
 「読売」グループはメディアでありながら、旧警察官僚あがりの正力松太郎以来、政治家に取り入り、原発を導入・推進してきた。その本音には「原発抑止力」の確保があると思われる。
 プルトニュウムがあるので、半年、1年2年で、核兵器は製造可能と言われているし、ロケット・ミサイル技術もある。もたず、造らず、イザとなったら造れるゾ。
 しかし逆に、放射能・毒物がたまっている各地の原発六ヶ所村の再処理工場を、ミサイルでもテロでも、なんでもいいから攻撃されたらそれこそ日本はおしまい。
 外からの攻撃以上に現実的な事は、地震津波や人為的ミスの事故。それがフクシマで実際に起こった。
 毎日・山田さん⇒風知草を参考に