サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

解けるグリーンランド⇒1年で日本の1・7倍


 今日の毎日新聞で「解ける氷床」という見出しを見つけた。いい記事です。昨年のグリーンランドの氷床の融解面積は、過去最大で日本の国土の1・7倍。4月下旬から9月中旬まで解けたようで、えらい長い期間だ。地肌が出れば、太陽光を吸収してあたたまり、ますます暖かくなる。悪循環に陥りかねない。氷河を流出して、海面上昇も心配だ。

 もうひとつ、「サンゴの北上」の記事も。日本では年間14キロも北上し、異常な速らしい。日本近海で冬の平均水温は過去100年で1・1℃〜1・6℃も上昇した。空気と違い水の温度だからたいへんな熱量だ。1℃ちょっとにしても、陸上と違い海の生物にとっては3℃も6℃も上がったに等しい。
 北極振動の関係で今年の冬は寒いが、逆に北極圏はいつもより暖かい。氷のはりも弱い。温暖化ガスの放出を急いで減らさないと、今の世代はいいかもしれないが、子どもたちの時代は、どうしようもなくなる。