サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

さらば朝日新聞


 今月で朝日新聞の購読をやめます。販売店の方がたいへん良い人だったので、非常に心苦しい思いです。
 朝日新聞の「第2読売」化は、朝日が2大政党・政権交代論をもてはやし、肩入れした今の民主党政権の体たらくを見る思いです。今日の法人税の引き下げ社説は象徴的です。読売の主張と変わらないのでは、購読する意味がありません。
 日本の大企業が払っている実際の税率が「実効税率」よりはるかに少ないことは、既に明らかだが(優遇税制により表のとおり)、主要メディアは相変わらず「高い高い」であおっている。「国際競争力」「企業の海外移転」も含め、経団連の主張そのまま。円高は輸出・競争力の強さの象徴だし、その犠牲の象徴が、EUにはない使い捨て労働の貧困社会です。スポンサーが減税といえば減税、しかし読者の購読料が会社を支えていることもお忘れなく。
 朝日は、財界に減税の見返りに雇用重視を期待しているようだが見え透いた芝居だ。使い捨てのハケン労働さえそのままにしておいて、またぞろ首切りがはじまろうとしている現実を直視せよ、と言いたい。財源の穴あきの埋め合わせは消費税、と言いたい事は讀賣もさっきのNHKニュースも民放も同じ。

 大企業は内部留保(貯金)を今年も積みまし、200数十兆円も貯めこんでいる。日産のカルロスゴーンの年俸は今年も上がって10億円。株の配当・利益の半分への減税は、期限がきたのに存続。欧米よりはるかに高い。
 メディアリテラシーが未成熟な日本の国民はマインドコントロールにかけられている。外国に借金国のギリシャアイスランド、スペインでデモ。イギリスで学費値上反対の学生デモ。世界一の金持ち日本、対外純資産も200兆円超えの日本で、メディアが振りまいた「自己責任」論が、貧困、増税・負担増、首切りをすすめている。
 真実は知らされない。歴史は繰り返す。「朝日」の「読売」化は、戦争賛美で部数拡張して儲けた読売の後を追っかけ、競い合って国民を悲劇の戦争に向かわせた歴史の再現を思わせる。反省したんじゃなかったのか?。どうも主筆と言うのが右転換のポイントのようだが、ここも読売のまねらしい。
 と言うことで、販売店の方ごめんなさい。拡張員さんすみません。朝日、読売、テレビ含め、国民の知る権利への責任を果たす立場で、現場を走り回っている記者のみなさんには敬意を表します。毎日お疲れさんです。体を心も壊さず、休みながら頑張って下さい。