ジェレミー・リフキンの「グローバル・グリーン・ニューディール」を買って読んでいます。
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ちょっと面白いところを紹介しますと、
「カール・マルクスをひっくり返す」という項目があります。 えっ、何それ? ですね。
「ひっくり返す」の意味、マルクスが生きていいれば、「なるほど」と納得するかもしれない。
リフキン氏が言うのは、労働者こそ、資本を持っていて世界のために有効活用できるということだ。
それは年金基金。
2017年の年金総額は41兆3000億ドル(4500兆円ほど)で、世界の投資資本の最大部分ということ。
米国の労働者は25兆4000億ドルも持っている。この資金が化石燃料産業に投資し続ければ、座礁資産となり投資を回収できず損失になるとし、今や化石産業から投資を引き上げ再エネなどにまわしているという。いわゆるダイベストメント。
なるほど、なるほど。
リフキン氏、「41兆3000億ドルという巨額の資金のもつ経済的影響力は、この集団を構成する何千万もの個々の「資本家」に十分受け入れられ、管理されれば、世界中の労働者と、国際経済秩序を統治する経済機関との関係を根底から再編成する可能性がある」と。
これは驚きだ。これはいい。
ただ、労働者に認識がない。今日、労働者こそが主要な資本家であり、法外な力を持っている事実を。