サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

球磨川大水害

 おとといの夜から朝にかけ、球磨川水系を中心に洪水が発生し、たいへんな被害をもたらした。犠牲者の冥福お祈りしたい。また水に浸かったり土砂の影響で多くの人が困難な状況にあると思う。お見舞い申し上げたい。(写真-平穏な時の球磨川
 ニュースの映像が写し出す人吉市内や芦北の佐敷などの水没状況を見ると、一夜にして膨大な雨が降った事が想像できる。
 一時間で10センチ近く、一晩で4~50センチも雨がも降れば、どんな河川だって氾濫するように思える。少々の堤防では対応できない気がするし、市房ダムが放流しなくてすんで良かった。
 もし、梅雨前線が南下せずもうしばらく雨が降り続いていたら、ダム放流でさらに大きな被害を与えただろう。これからの豪雨ではダムでの洪水調整はできない。もし川辺川ダムを造っていたら、さらに大きな豪雨の時、2つのダムから同時放流されれば下流域はどんな結果になった想像に難くない。
 東シナ海の海水温が2~3℃も高く線状降水帯を発生させたようだ。昨年の台風19号の豪雨など、毎年、どこかで記録更新の洪水が発生する。
 全球温度1℃上昇でこんな状態だから、2℃、3℃と上昇したらどうなることか。山からの洪水だけではない。洪水は下からもやってくる。海面上昇だ。徐々にではあるが数百年も止まらない。堤防をいくら造ってもやがて乗り越える海面上昇。
 実は、1万年ぐらいまえから海面上昇は続いており、その上昇は60メートル~それ以上になる。
 地球の現実、北極南極域の氷の融解、地球温暖化の現実を知らなけばならない。