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南極は安定しているとみられていたが、最近の気温上昇、氷床の融解は深刻な事態に立ち至っている。
西南極のパインアイランド氷河とその隣のスウェイツ氷河はいち早く消滅するといわれている。膨大な氷河が海に流出すれば海面が大きく上昇し、世界の海岸線が書き換わるだろうし、多くの国の領土が失われることになる。
グテーレス国連事務総長は「(CO2[の)主要な排出国であるアメリカ・中国・インド・日本・ロシアが2050年には排出量を実質ゼロにすると今年11月までに約束することが極めて重要だ」と日本も名指しして強調した。(写真-ウィキペディアより)
ところが日本で国会決議を上げようとしている「気候非常事態宣言」は、温室効果ガスの削減目標の引き上げも、批判にさらされている石炭火発の新設もやめようとしない。
”やってるフリ” の典型です。「取り組む姿勢」のアピールだけが目的です。
11月のCOP26に向けての温室効果ガス削減目標の拡大もなければ、石炭火発の新設中止も削減もない。「非常事態」だけ宣言して、なにも求めない宣言だ。政治と国民が”やってる気になる”害がだけがある。COP26に向けて世界の笑いものになる。
小泉環境大臣は、「議論になること自体が日本が変わる私はきっかけにしたい」と述べたようだが、何を第三者のような事を言っているのか。
あなたが環境大臣として、積極的行動を政府が取るよう、積極的議論をする責任がある。
宣言が多様なりとも力になるかどうかは、非常事態にふさわしい国民の運動と議員の行動しだいだ。
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