サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

サピエンス全史② 大陸進出

 昨日からのつづき「サピエンス全史」の紹介・引用(挿絵)です。
 地球環境問題が現代の最重要課題ですが、本書で示してあるサピエンス人の歴史を見れば、解決策を見いだせない、解決策を実行できない現状に納得がいく。

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 「認知革命」で起こった事を表でまとめてあります。
 サピエンス人は、バイソンやマンモス、大型動物を追って、世界各地に進出していった。
 今や住みやすい地域以外に、砂漠の地帯、水上生活、高山・山岳地域、太平洋の島々、北極圏のツンドラまでサピエンスが生活しない土地は存在しない。こんな生物種は存在しなかった。 

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 氷雪を超え、海を渡りオーストラリアや南米チリの南端まであっという間だった。
 その間に陸上の大型動物を捕食し、絶滅させていった。
 オーストラリア大陸では動物(体重50㎏以下)24種のうち、23種を絶滅させたという。ディプロトドンは、繁殖の期間が長く生まれる子どもが少ないので、人間の狩りに再生産が追い付かなかった。
 マンモスの絶滅は良く知られている。アメリカ大陸ではオオナマケモノが絶滅させられた。他にもマストドンラクダの種、サーベルタイガーなども絶滅させられた。
 キューバでオオナマケモノが絶滅したのは7000年ほど前の事。大陸よりも長く生き延びたのは、サピエンス人が島にやってくるのに時間がかかったからだ。 氷雪を超え、海を渡りオーストラリアや南米チリの南端まであっという間だった。
 その間に陸上の大型動物を捕食し、絶滅させていった。

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 早くに絶滅させられていった陸上の大型動物に対し、海の大型動物であるクジラなどは長く持ったほうだ。だが今や、海の大型動物も絶滅の危機に瀕している。