生物学的文明論のつづき③です。
環境問題に時間問題を持ってきたのは驚きです。考えもしなかった。ナルホド。
私たち人間の脈拍の時間・心臓の動きはだいたい1分間に60~70回で約1秒に1回程度。
しかしハツカネズミは0.1秒、馬で2秒、象で3秒だそうで、大きいほど心臓の鼓動が長くなるそうです。
心臓の時間は、体重の1/4の1乗に比例し、体重が10倍だと時間は1.8倍ゆっくりになるとのこと。
食物を食べてウンチとして出す時間も体重の1/4の1乗に比例し同じだそうです。
懐胎期間も同じで、人は10ヵ月と10日ですがハツカネズミは20日、象は600日もお腹の中にいるそうです。
なので体が大きいほど、時間がゆっくり流れ寿命が長く、小さいほど命が短い。
ですが心臓時計で測ると、動物は全部同じだそうで、ひと呼吸する間に心臓は4回動くそうです。
腸が1回ぜんどうする時間に心臓は11回動き、心臓が84回動くと血液が心臓を出て全身を回って戻ってくるそうです。
なので動物の心臓は、だいたい1生のうち15億回動くそうです。体重あたりのエネルギー消費も同じで、1鼓動あたり1㎏の体重のエネルギー消費は2ジュール、15億回×2ジュール=30億ジュールでネズミも人も象も同じ。
つまり絶対時間ではなく、心臓の鼓動1回時間で考えればネズミも人も象も同じと言う事になります。
しかし現代社会。人間は毎日毎日忙しく駆け回り、息つく暇がありません。
果たしてこれで人間は豊かな時間を過ごしていると言えるのか?
車、飛行機、家電品、仕事、睡眠時間を減らし、家族との会話の時間もなく時が過ぎていく、膨大なエネルギーを消費しながら…。これが幸福なのか?