「ホモ・デウス」(上)もまだ読み終えていないのに、寄り道で「未来への大分岐」を読んでいます。
最初の方は面白くなかったけど、3章の「コモンから始まる新たな民主主義」は面白かった。
この時期、私はマルクス主義の発展のありようには強い関心がある。
「生産手段」の「社会的所有」については、論理としては納得していたが、実際の管理や運営については、ソ連のように国家ではだめなので、どうなるのかなー?とぼんやりしていた。
だが、著者の一人、マイケル・ハート氏は斎藤幸平氏との対談で「コモン」という考え方を示してきた。
所有でなく、「使用の権利」、地球や生態系からの借用という考え方のようだ。
「コモン」の概念も、まだよくわらないが、気候危機・地球システムかく乱の大量絶滅期の進行を前にして、そんなあり方に人類社会は移行すべきではないか。
「生産手段」の「社会的所有」は、生態系や自然の「使用の権利」とし、未来へと回復・持続すべきものと…。
生産とともに、流通や使用(消費)、廃棄(生態系や地球システムへの還流・循環)も、母なる惑星・地球に依存する、現在から未来へと続く多様な生態系、その一部としての人類を一体的にとらえた、新しい人類社会の在り方へと移行すべきではないのか。
まだ、未整理です。もう少し勉強します。
資本主義の終わりか、人間の終焉か? 未来への大分岐 (集英社新書)
- 作者: マルクス・ガブリエル,マイケル・ハート,ポール・メイソン,斎藤幸平
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2019/08/09
- メディア: 新書
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