映画『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯』を見てきました。
瀬長亀次郎は、理不尽が許せず、米軍、日本政府と勇気をもって平和な沖縄のために対抗し続けた人。
沖縄の住民から愛され、沖縄と愛しつづけた人。やせた姿はベトナムのホーチミンを思いおこさせる。(写真:ウイキペディア)
ただ、ギモンを感じる事もある。
瀬長亀次郎が率いた沖縄人民党は1973年に日本共産党と合流した。以後、瀬長は日本共産党の衆院議員として1986年まで務めたし、日本共産党の副委員長として活躍した。
本人が生きているとしたら、その事に全く触れない映画を喜ぶだろうか?
同じような事は他にもある。いわさきちひろ。彼女も日本共産党員だったが彼女の演劇でも番組でも、その事は全く出てこない。最近あった芝居でも夫の松本善明は共産党の衆議院議員だったが、橋本善明に変えてあった。これをいわさきちひろと松本善明が許すだろうか?
なぜ事実に触れずさけるのか? 不思議でならない。
別に共産党の宣伝をしなさいというわけではない。ただ、事実に触れるだけで十分だ。
日本共産党への偏見、差別性が、平和や民主主義や文化をテーマとする作品にさえ、抜けがたく現れていると感じる。これら後進性の深刻さはぬぐいがたい。