サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

ハンセン病家族訴訟 国の責任認め初の判決 熊本地裁

ハンセン病家族訴訟 国の責任認め初の判決 熊本地裁
 今日、ハンセン病家族訴訟の判決があり勝訴しました。家族の被害に対する国の責任を認めました。
 遠藤浩太郎裁判長は「隔離政策により、家族が国民から差別を受ける一種の社会構造を形成し、差別被害を発生させた。家族間の交流を阻み、家族関係の形成も阻害させた。原告らは人格形成に必要な最低限度の社会生活を喪失した」と、原告の訴えを認めました。
 これは家族の被害を認めた点で、今後の様々な裁判にも影響がある判決を思う。
 昨日、判決の前夜集会があり参加しました。家族がバラバラにさせられ、つらい思いをさせられた原告3人の訴えを聞きました。
 国は、控訴せずに償いをすべきと思う。なぜ、諸外国で早くから隔離政策をやめていたのに、先進国の日本がそれをしなかったのか理解できない。
 日本の国家権力の後進性が如実に表れている。政界、官界だけでなく、特に医学界がその専門家集団としての当然の責任を果たさなかった、その理由が社会的に明らかになるべきだろう。
 そして国民も専門家集団に対し、単に受動的であってはならず、能動的に主張する存在であるべきだろう。
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