安保法制下で進む! 先制攻撃できる自衛隊―新防衛大綱・中期防がもたらすもの
- 作者: 半田滋
- 出版社/メーカー: あけび書房
- 発売日: 2019/05/23
- メディア: 単行本
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「安保法制下で進む先制攻撃できる自衛隊」半田滋著を読みました。
半田さんは、東京新聞の記者で軍事・安全保障問題を長く取材し、記事を書いておられます。
この本の7章の「米国製武器の爆買いと私たちの生活」の部分を紹介したいと思います。
最初に今、問題になっているイージズ・アショアです。
「イージズ・アショア1基断念で削られなくてすむ社会保障費」とあります。
安倍政権は、今年の当初予算で1200億円も社会保障予算を削りました。紹介されているのは、
①介護保険料の段階的引き上げで610億円
②薬価など引き下げで500億円
③生活保護の引き下げで30億円 などだそうで、
年金の「マクロ経済スライド」で年金受給額の削減も関係あるそうです。
年金は、安倍政権が始まる前の2012年~2016年の間に高齢者1人当たり14万円も給付額が減っている。
そこで、半田さん。
イージズ・アショア1基1202億円+関連経費=1757億円、買うのを止めれば社会保障費を減らさなくて済むと言っています。
2基で3504億円です。だいたい当初、アメリカは800億円ぐらいとしていたはずです。まさにアメリカの言い値です。
しかも、迎撃ミサイルは別購入で、1基約40億円なので50発買っても2000億円です。
更に施設整備や基地防衛のための陸自部隊配備、研究開発費、維持・運用経費も含めれば莫大な金額です。
この迎撃ミサイルが、ハワイとグアムの米軍基地を守るためというのです。相手国から攻撃目標をなるミサイル基地を、国民の血税を使ってつくってやって米軍基地守る、呆れます。まさに「自虐史観」に言う自虐、さらに亡国ですね。
秋田と山口の地元のみなさんが怒っています。
私たち国民も、ムダな軍事に税金が使われる事に怒って、目前の参院選でその意思を示したいと思います。