「サスティナビリティ」考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

映画「空母いぶき」とマンガ「空母いぶき」と現実

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 マンガの「いぶき」は、7巻まで買って読んで過去にブログで書いている。
 今回のビッグコミックに載った総理役、佐藤浩市のインタビューがあれこれ議論されている。私も買ってきて読んだ。
で、映画の「空母いぶき」も観てきました。広い客席に若い人はおらず、中年ばかり6人。
 私としては、全く期待せず、どんなものか、一応観ておきべき映画として観てきました。
 以外とまあまあ良かったです。
 想像していた好戦映画というよりは、反戦映画と言ってもいいかもしれません。
 いろいろ評価あるようですが、ネットの書き込みは否定的なものが多い。
 「期待はずれ」とか、「原作と違う」とか。
 もちろん、マンガと映画に違う点は多々ある。でも共通点は、専守防衛の立場を貫こうとし、戦闘になったとしても、戦争に発展しないようにする、憲法9条下の自衛隊のあり方の葛藤を描く点だ。しかしそれも、安保法で専守防衛を法的に超えてしまっている。今や、国民が許容するかどうかの局面だ。
 そしてどちらにも現実と違う点がある。3つほど考えた。
 それは、①奪われた島を奪還する設定。創作なので、相手が悪いヤツに決まっていて、いきなり侵略してそれを奪還し守る正義の味方が日本・自衛隊・主人公となる。現実は逆の場合もあり、過去の事実から、相手国が日本に対し、そう思う事もある。
 マンガの方が、よりリアリティに思っている人も多いだろうが、情報操作がされているなかで、現実をしっかり見据え、その区別をしっかりすべきだろう。だいたい「奪還」に疑問の持たない人が多いのがおかしい。なぜ簡単に島奪われるのか?それを許す、住民が住む島を守らない自衛隊と安保条約の米軍って何?と思わないのか。で、住民がいる島が戦場になる前提で、奪い返すことにだけ焦点を当てる…。おかしい。
 ②米軍が全く関係しない事だ。
 昨日、米トランプ大統領と安倍首相が、「いぶき」の原型となっている横須賀に係留された「かが」に乗船し、F35Bをたくさん買ってくれるとか、大統領選・米国民向けに、いろいろしゃべった。
 さらにトランプ大統領は、強襲揚陸艦「ワスプ」の乗り移り、海兵隊員を励ました。この意味の本質を理解することだ。半田滋記事
 F35Bは、自衛隊機であろうと米海兵隊機であろうと、自衛艦「いずも、かが」にも米艦「ワスプ」にも発着艦できるし、相手国の近くまで行けるし、燃料、武器弾薬を積んで攻撃もできる。
 海上自衛隊の司令部は、ここ横須賀にあり、米軍基地内に併設されている。戦闘・戦争に関わる情報も通信も米側が握り、指揮権(密約)も米側がもっている。
 現実は、米側のインド・太平洋軍事戦略「エアシーバトル」「オフショアコントロール」に自衛隊は組み込まれ、その先兵となって単独で戦う設定だ。訓練も装備もそうだ。