メタン放出フィードバック

　河川から雪解けの温かい水が北極海に流れ込み氷を融かす河川フィードバック、ススなど黒色炭素が雪や氷につもって融かす黒色炭素フィードバック。いずれも氷を融かしアルベドを低くし、太陽光で温暖化を促進する。
　水蒸気フィードバックも。海洋酸性化フィードバックというのもある。海氷が小さくなると、大気と海が接している面積が増えて、CO2が海に溶け込む量が増えて海洋酸性化を促すというもので、プランクトンなどに大きな影響がある。ＣＯ２も熱もプラも最後は、海に蓄積される。
　大気の温暖化でたまった熱は、膨大な量が海に蓄積され、海水温の上昇を招く。北極圏では、これが大参事へとフィードバックする。すでに大規模にはじまっている。
　冷たい海にハイドレートとして眠っているメダンだ。CO2の２０数倍の温室効果ガスのメタンが大量放出すればどんな惨事となるのか？。
　東シベリア海大陸棚の水深７０メートルの場所から立ち上る気泡プルーム。潜水艦のソナーで感知。
　

北極がなくなる日

（図・内容は同書からの引用）