サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

衆参同日選の本質とメディアの解散扇風機

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 官邸のメディアコントロールがさえている。自らの利益のために様々な権力を行使する、それが権力者というものだ。
 官邸筋のコメントを無批判に垂れ流し、本質問題の対立するコメントすら載せない。
 メディアの権力迎合が甚だしい。主権者の知る権利にこたえるべきメディア劣化が著しすぎる。
 どう考えても、おかしい。国民が選んだ国民の代表である国会議員を行政府の長がいつでも解任できるなら、国権の最高機関は国会でなく政府の長となる。自民党や維新の議員は問題ばかりおこし、議員や閣僚の辞職騒動が多いが、多くの野党の議員は4年間の任期を全うしようとして頑張っているのに、自民党政権から首を切られるなんて、有権者として納得がいかない。政府と政権党が2/3を占める国会だからねじれもない。差し迫って問うべき重大問題もない。
 絶対多数を持つ政権党が好きな時に、政権党が自分が勝てる時を選んで選挙を行うなら、永遠の勝利で独裁政権になってしまう。日本の実態はそうだ。
 考えてみて欲しい
  もし選挙になれば
参院選 ①選挙区
    ②比例区⇒ 政党名投票か個人名か2つの選択がある。
衆議院 ③小選挙区
    ④比例区⇒政党
 同時に4つの選挙をする事になる。政党名やら候補者名やら、有権者にとっては、何が何やらわからなくなる。
    加えて最高裁裁判官の国民審査もあり、5つの大事な判断を同時に迫られる。
   こんなややこしい選挙を同時に行う理由が、有権者からみて、どこにあるというのか?
 政権党の自民党の党利党略、官邸の官利官略も甚だしい。
 前回17年の解散の時は、野党の国会開催決議を、森友・加計の追及を恐れて開かず、憲法を無視し、国会召集と同時に解散して選挙し、争点を押しつけて選挙をした。憲法7条解散に違憲性を恥もなく行った選挙だった。
 こんな事実を別の意見として対地するのがメディアだが、それは放棄され、国民に「解散・同時選」を話題商品として振りまき消費させようとする。
 同時選挙は、中選挙区時代に2回強行された。小選挙区後、自公政権後は1回もない。当然、公明党が同時選挙に反対しているからだ。
 その公明党対策ともいえる解散風を流しているのが官邸だ。しかし、解散・扇風機となっているのが不見識な主要メディアだ。
 今日、「熊日」(共同)に世論調査が載っていて、賛成が47%の見出しが出ている。反対は37%。
 安倍内閣の支持率が50%、自民党の支持率40%。
 安倍首相・自民党が勝てて、政権を維持できるための解散・衆参同時選挙に、多数党の自民支持者が賛成し、後押しするズルい歪んだ構図。
 強いものに依存し、安心を得ようとする弱いものの心理。よく考えてほしいものだ。