先日来のキャンプのつづきです。自然は美しく、人を癒してくれます。
が逆に人間は、自然を壊す存在のようです。そんな様を見ると無性にむなしくなる。
土手には、やたらとゴミが散乱している。
そんなこんなで、多様な生物種を大量絶滅に追いやっている。現代の最大のゴミはCO2、毎年320憶トン。地球環境破壊の中心になっている。
国連の環境計画が発表した「生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策」の内容は驚くべきことだ。
人類のせいで「動植物100万種が絶滅危機」
◇人類はこの50年程で人口は倍増、世界経済は4倍、貿易量は10倍に膨れ上がった。
その結果、人類は、
■熱帯雨林面積1億㌶を牧畜やパーム油の生産に変えた(80~2000年)。
■湿地帯は、1700年から2000年に87%もなくした。
■自然の生態系を平均で47%衰退させた。
■動植物の25%の種を絶滅の危機に追いやっている。
■約100万種の動植物を数十年のうちに絶滅させる可能性がある。
■この絶滅ペースは過去1000万年の平均より10~100倍も速い。
■地球上の土壌を23%も劣化させている。
■農作物の7割を食肉生産に関連させている。
■野生ほ乳類のバイオマスは82%減少させた。
■脊椎動物の種の数を急減させている。
■先住民にとって大事な自然の要素を急速に衰退させている。
■プラスチック公害は80年から10倍にしている。
■毎年、3~4憶トンの重金属や溶剤、有毒ヘドロなどの廃棄物を海や川に流している。
■2014年時点で、人類が影響を及ぼしている海は97%に。
■サンゴ礁(サンゴ被度)は、過去150年間で半減させた。
●気温が2℃に上がれば生物種の5%が絶滅、4.3℃に上がれば16%絶滅する危険がある。
●土地利用や海利用のが生物多様性に与える影響は温暖化以上だ。
〇私たちにできることは?
科学者は、さまざまな提案をしている。
自ずから考え、まわりと話し合う事が大事だろう。
私たちが経験する人類の行く末の警告について、メディアは一般ニュースと同じような扱いだ。やがて絶滅危惧種に入る可能性がある人類、数十億人の自殺に等しい過程にあるが、欲望と目先のことばかりにとらわれている。同時に、北欧の少女が始め、呼びかけた行動が広がっている。安心するためのでなく、行動するための希望はある。