吉岡吉典さんが書いた「韓国併合」100年と日本を読み終えた。
韓国との歴史の事実認識を、少しでも高めておかなければと思いからだ。
勉強すればするほど、今日にいたる問題の本質が分かってきたような気がする。
「小早川、加藤、小西が世にあらば、今宵の月をいかに見るらん」と、祝宴で詠んだ人がいる。
寺内正毅。「韓国併合」を強行し、初代朝鮮総督府になった人物、併合の祝宴で得意満面で。
詠んだ中の名前の加藤は、加藤清正だ。
つまり、豊臣秀吉の朝鮮侵略戦争で殺戮をほしいままにしながらも、抵抗にあい最後には敗れて帰ってきた武将らを引きあいに、彼らがやれなかった「韓国併合」を自分らがやり遂げ、満足!、つまり何百年にわたる日本の悲願達成、という事。
他に有名な歴史人物も朝鮮併合の思想を語っている。吉田松陰だ。今の靖国派の思想の源流は、そんなあるのかもしれないと思ったりする。
吉岡さんは亡くなってもう10年になる。
3月1日、3.1記念の講演先のソウルの事。
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歴史は、絶えずゆがめられる。支配のカナメだから。
過去の事でもゆがめられたら主権者とは言えなくなる。
ましてや自らの加害事実に関わる事だ。