「朝日-グローブ」3/3付け。「気候変動とカネ」のつづき。
気候変動で、儲ける人、儲けようとする人 がテーマ。人類社会の現状を鋭く描いている。
グリーンランドの氷河後退→進む地下資源開発 儲ける。
デンマークの自治領グリーンランドの氷床が融けて、地面が露出し、地下資源開発がしやすくなり、住民もデンマークも各国も投資をし始めているようだ。(写真:グーグルより) 北極海航路と同じように、中国はここでも投資・開発に意欲的だ。
氷床が全部溶けるには数百年かかると思われる。その間、徐々に海面上昇は6~7メートルあがる。
もちろん南極も融けるし、山岳氷河も融けるし、海水も熱膨張もするので、今世紀末には1~2メートル、来世紀には3~4メートルと上昇するだろう。そしてさらに。
被害を被る人、は悲惨だ。
バングラディッシュ・海面上昇 先進国のつけ→スラムにひしめく「気候難民」
井戸はあっても、海水が混じるようになった。飲料水を買わなければならなくなった。農業もできなくなり、人々は気候難民としてスラム街へ。
国連によると、最近は毎年2500万人が自然災害(気候変動人災)のため移動を余儀なくされ、あと30年で1憶4000万人が移住することになるようだ。
グリーンランドの氷融解は予想以上、すでに「手遅れ」か
「我がなきあとに海面上昇よ来たれ」と、先進国も途上国も、低い土地は海に沈む。先進国の多くの国民の自覚なしに。