昨日、各紙は沖縄の県民投票の結果を1面トップで大々的に報道した。ただ、「読売」だけは、権力拠り・政権寄り紙らしく、1面だが写真なしに、帳面消し程度に載せているだけだ。
何を言いたいか、特徴的な見出しを紹介すると、
県民投票 広がり欠く
「反対」最多 影響は限定的 政府、工事推進へ
おまけに2面に「読売」世論調査を載せて見出しが「沖縄米基地『役に立つ』59% 内閣支持横ばい49%と、おまけつきだ。
今日は2面で、「辺野古 『先送りできぬ』」と、見出しを立て、安倍首相の見解と菅官房長官の見解を並べ立てた。
「普天間の危険除去」「沖縄の負担軽減」を呪文のように唱えるだけ。軟弱地盤をずっと隠しておいて、実際の難工事でどれほどの年月がかかるかわからない。それだけも10年以上も普天間の固定化につながる。
これは沖縄の問題でなく、税金投入も含め、国民的な課題であり議論が必要だ。
辺野古新基地が必要な理由の一つ、「抑止力」論についても言っておきたい。
目の前に、強襲揚陸艦が接岸でき、直ぐにでも海兵隊=殴り込み部隊が襲ってくるかもしれない最新鋭の基地ができると思ったら日本はどうするか?
「抑止力」論は、日本だけにあるのではなく、相手国にも「抑止力」論がある。日本からは、米軍の爆撃機が相手国に向かう。米原子力空母機動部隊も向かう。相手国からは、日本の米軍基地に向けてミサイルが飛んでくる。互いに「抑止力」競争の軍拡競争だ。軍事利権屋は、さぞ儲かるだろう。
脅威なんて、そんなところにはない。海面上昇の侵攻こそ、進行している脅威だ。