「自衛官の使命と苦悩」（かもがわ出版）読んでみた。
元陸将、元空将、元空将補が書いているので、現場だった自衛官の考えを知る事は大事と思って。
「『加憲』論議の当事者として」」のサブタイトルも、なるほどと思ったし…。
でも、たいしたことはなかった。せっかくなら、もう少し突っ込んで展開すればよかったのに。
当然かもしれないが、自分たちは正しく、悪い相手が攻めてくる。単純にこれが前提になっている。
自衛隊が引き継いでいる戦前の日本軍が他国侵略で行ったことは書かれていない。
米軍については、自衛隊との関係も含めほとんど書かれていない。みなさん、米国の学校で勉強しているので当然かもしれない。
地球の裏側のベトナムまで出かけ（日本の基地から）侵略した米軍と、国の独立を守るため抵抗し戦ったベトナムの兵士や農民。その意味が理解できるだろうか？ そんな抵抗を日本国民はできるのだろうか？ 自衛隊員は…。その正義、不正義の認識ができるだろうか？ とか、考えてしまった。イラク侵略…。
