サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

科学技術立国 日本の幻


 今日の「毎日」に「幻の科学技術立国」⑧が載っていて、昨日につづいて考えさせられた。(記事から引用し紹介する)
 記事は、次世代太陽電池(ペロブスカイト-塗料に塗って使える太陽電池)の開発者である宮坂力さんに、中国の企業が年間数億円の研究費(今の10倍以上)を出すと提示してきた。この企業はドローンに太陽電池を塗布して使う事を考えているようだ。
 宮坂さんは、国内でペロブスカイト太陽電池の実用化をめざし提携できる企業を探したが見つけられずにいる。日本をあきらめて中国に行くべきか…迷いは深い。
 この技術の論文総数は、(13〜17年)6995本で中国38%、米国22%に対し、日本は7%だそうだ。この分野の研究者は日本で100人、中国は1万人とか。
 こんな日本の研究・開発の危機的実態の指摘は他でも見受けられるが、産業界も安倍政権も政策転換をしない。
 半導体も液晶もパソコンも家電も新興国に追い抜かれている。車だって電気自動車と自動運転時代がやってくる。なのに、原発や石炭火発など斜陽産業にしがみついている。
 減税の恩恵を受け、内部留保をため込んでいる大企業、国はGDPの2倍の借金。産業界が悪いのか? 長く続きすぎた自公政権が悪いのか?
 そんな政権を許している国民が愚かなのか? 少なくともこの現実をしっかり見据え考えるべきだろう。