サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

日本がこの問題でどの程度主権を持っているのか分からない-プーチン大統領

 ロシアのプーチン大統領が記者会見で、辺野古の新基地建設に関連し、「朝日」デジタル20日付によれば、「知事が基地拡大に反対しているが、何もできない。人々が撤去を求めているのに、基地は強化される。みなが反対しているのに計画が進んでいる」とし、
「(米軍基地は)日本が決められるのか、日本がこの問題でどの程度主権を持っているのか分からない」
「平和条約の締結後に何が起こるのか。この質問への答えがないと、最終的な解決を受け入れることは難しい」と述べた。

 プーチン大統領は、ズバリ本質的な事を言ってのけた。
 日本の首相には日本の主権がないと、隣国の大統領が言い切った。これに正面から否定、反論しない以上、認めたことになる。どれほど重大問題か。これに対し、メディアがあまり騒がない。極めて重大なことだ。主権者・国民はなおさらだ。
 確かに日米安保条約第6条で「アメリカ合衆国は、その陸軍、 空軍及び海軍が日本国において施設及び区域を使用することを許される」となっている。通常、貸す場合は、どこどこの土地をいついつまで、と貸すわけだが、施設は分かるとしても、区域、これが問題だ。区域の制限がなく、どこでも訓練ができるという、全土基地方式、独立国ではありえない異常。
 だから横田空域問題、低空飛行訓練ほか、米軍のやりたい放題が、日本では「正常」になっている。
 日本国民は、「米軍が日本を守ってくれている」の魔法に罹っている。日本の異常。