自衛隊の島しょ防衛、離島奪還戦において、一番の問題は住民避難です。
観光客も含む島民避難は、島外避難か島内避難のいずれかしかありません。
高齢者施設の入所者や入院患者もいる中で、どうやって大勢の人を安全に移動させるのか?
もし、事前に住民をおおがかりに島外避難させるとするなら、相手国は本格的な戦争と身構えるだろう。(小西誠著-オキナワ島嶼戦争を紹介・引用)
陸自の大場智覚氏は「陸戦研究」に論文で、一気に有事になる場合、「防衛の対象が『国土か』それとも『国民か』という二者択一を迫られ、将来に大きな禍根を残す状況に追い込まれる可能性がある」としている。
「禍根を残す」って? みなさんは、どう思いますか?
自衛隊法の(自衛隊の任務)
第三条 自衛隊は、我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、直接侵略及び間接侵略に対し我が国を防衛することを主たる任務とし、必要に応じ、公共の秩序の維持に当たるものとする。
となっており、国民の防衛とはなっていない。
軍事組織の存在理由からして、国家を守るのが第一で、災害とちがい、住民の安全、避難は第2、第3の任務となり、国民の犠牲はやむなしとなっている。
でも国民は、住民の安全のための「離島防衛」と、誤解させられている。
米軍基地の米軍は、日本の国民を守るという壮大なごまかし。。
ほとんどの報道がそうなっている。
米軍は米国国家を守り、日本を守るかどうか国益しだいです。自衛隊も日本国は守るけど、国民を守るかどうかは、指揮権のある米国の国益しだい。
では、また明日に。
- 作者: 小西誠
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