今日は大津町で嘉田由紀子前滋賀県知事を招いての講演とシンポがありました。
嘉田さんは、西日本豪雨でのダム放流被害の現実を話して頂きました。
現実に、想定外の豪雨で、ダムは洪水調整が不可能になり被害をもたらした。
実際に人の命を救ったのは、地域の消防団の人たちが雨が降りしきる中、一軒一軒まわって、放流が迫って危険だと知らせ、避難を強く訴えて回ったことでした。
ダムづくりのための「ダムがあるから安全」との宣伝を信じて犠牲になったとも言える。ダムができる前は、地域の「水害予防組合」が水害に対応していたそうだ。ほとんど犠牲者を生む前に対処してきた。自然に対する恐れ、敬い、人の方が下がる。
予防。これが命を守るうえで何より大事。
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講演会の前に久しぶりに立野峡谷に行ってきた。
現場みて、悲しくなってきた。渓谷に似合わないクレーン。
人間の愚かさ。イヤになってきた。
そこいら中コンクリートで塗り固めて。自然への尊崇の思いが微塵も感じられない。
柱状節理を削り、穴をあけ、コンクリートを打ち込み、橋脚にする。
上に乗っかる橋、多くの車が通るだろう。なにも感じないで。
科学と技術の力で人間は、なんでもできる、なんでもやっていい、というような傲りと強欲に溢れている。
救いようがない。こんな調子で、惑星すら破壊していくのだろう。
止まらない気温上昇。上昇し続ける海水温上昇。暑い水蒸気。止まない豪雨。荒れ狂う濁流。
十数年後、地球の平均気温は産業革命以来1・5℃から、4℃5℃へと進む、その経過で超える。その時の東シナ海や太平洋の海水温は?
人は救われないだろう。 惑星は人類を救わない。
その時はその時… 人類は、
未来をあきらめるしかない。
未来の子どもたちに、選択権は与えない。