「サスティナビリティ」考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

アフガン大干ばつ-中村哲報告

 今日の「西日本」に中村哲医師のアフガン報告が載っている。紹介する。
 内戦と大国の武力介入がつづくアフガン。しかし今回、中村さんが報告するのは、アフガンからは報道されない深刻な気候変動・大干ばつの問題。
 6月から7月にかけて記録的な熱波が襲い、西部や南部の州で井戸が枯渇、住民が村を捨て難民化しているという。

 7000メートル級のヒンズークシ山脈を源流とするクナール川は、干ばつとは裏腹に融雪のため洪水も起きているようだ。
 夏が過ぎてもほとんど雨が降らず、国連人道問題調整事務所は6月、餓死線上330万人、飢餓線上830万人と訴えた。
 中村さんたちが行っている用水路建設で60万人の生活を保障したが、人口集中が起き100万人を超えているという。隣国に影響を与えない規模の安定灌漑で、難民を減らし、食糧価格高騰を抑えている。
 中村さんは言う。「我々人間は地獄の淵に立っているのか、終末的なアフガンの現状が世界に及ぶかは、その時になってみないと分からない」「化石燃料を基礎にしてきた近代的な生産を問い直し、持続可能な安定社会と自然環境の回復を求める〜」「それ以外に未来を描き得ないほどに、切迫した事態」。
 中村さんたちPMS(平和医師団・日本)が説く、『戦よりも食糧自給』『人と人、人と自然の和解』の現実がここにある。