「サスティナビリティ」考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

PETM=暁新世―始新世境界温暖化大イベント

 <北海道>初雪まだ降らず… 道内で記録的な遅さだそうです。
 カルフォルニアで山火事--今日のニュースです。
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 みなさん、子や孫たちに平穏な未来はくるでしょうか? 
 PETM(P/T境界)って聞いた事があるでしょうか?
 今から6500万年前に巨大隕石がユカタン半島付近に衝突し、恐竜など多くの生物種が絶滅した話はよく知られています。(K/Pg境界)
 それから1000万年後、ほんの短い数千年の間に地球の平均気温が5℃〜7℃も上昇する極端な温暖化が起きました。海洋は酸性化し、酸素が欠乏、大量の生物種が絶滅しました。それをPETM=暁新世―始新世境界温暖化大イベントというそうです。
 火山の噴火やメタンハイドレートの崩壊など諸説ありますが、そのときの炭素(CO2など温室効果ガス)放出の総量は、3000〜1万2000GtC(ギガトンカーボン)と推定されている膨大な量です。極端な温暖化の期間は20万年ほど。
 その頃の年間の最大放出量は、0.6GtC。
 ところが現在、人類が出しているのは、その10倍の年間6GtCだそうです。人類は、産業革命以来のわずか150年で累積550GtC排出し、このまま対策をとらないままでいけば、2100年頃には2000GtCも排出することになるそうです。
 PEMTの頃の排出が20万年にかかって絶滅した時間に比べ、過去の地球が経験した事がない規模と速さで人類は、温室効果ガスを出し続け、絶滅に向かっていると言っていい状態です。(地球気候学-安成哲三著より)
 今後、人類が排出し続ける温室効果ガスに加え、温暖化の悪循環に陥り、シベリアなどの永久凍土から、メタンハイドレートから、熱帯雨林、そして吸収源だった海洋まで、膨大な温室効果ガスの排出連鎖が起こる危険性が指摘されています。私が生きている間に、元に戻すことはできないスイッチは入るでしょう。
 人類が瞬間的にだが、決定的な痕跡を地球に刻みつつある新しい地質年代「人新世」。
 どうなるのか? 今の事だけで忙しく、人々の関心は薄い。
 人間は、バカ戦争をしてたくさんの犠牲を出した時代と、さほど変わらないのかもしれない。だが戦争している相手は、私たちの存立基盤である惑星だ。