サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

南北首脳会談ー9月平壌共同宣言

 今日の各紙1面は、南北トップ会談の記事で占められた。
 大半の記事、テレビも含めた解説のほとんどは、政府の立場と同じような、会談の成果に疑問を呈した内容だ。
 なんででしょう?
 本当に平和を求め、戦争の危機を回避したいなら、「ウソでもいいから平和を…」と、願わずにはいられないはずなだ。しかし多くのマスメディアは、話し合いによる「平和的な解決はウソであってほいい…」とでも思っているかのような解説だ。
 今回の南北会談については、ロシアや中国だけでなく、トランプ大統領さえ評価しているのに、おかしな話だ。日本共産党の志位委員長も評価

 結ばれた「9月平壌共同宣言」、「軍事分野合意書」(写真・要旨「赤旗」)をみれば、おなじ民族なのに、昨年、一触即発で戦争に至る可能性があった両国だ。終戦宣言ともいえる合意だ。
 米国が関係するし、まだまだ道は遠いとはいえ、やっと平和の道に進もうとする、それがそんなに喜べないのか、情けないと思う。
 少なくとも北朝鮮は、寧辺の核施設とミサイルの発射台を廃棄する用意を示した。おなじように核保有国も、核施設の廃棄のひとつぐらい示したらどうか?
 根底に、核問題についての認識に大まちがいがある。
 北朝鮮の核は悪で、米国の核は善とする暗黙の理解だ。メディアの中でも問われないから、この不平等に多くの人が気づかない。
 北朝鮮に向かう核は、事実上、日本・在日米軍から向かう圧倒的な核、この廃棄・解体は主張しない。日本に向かってくる核ミサイルは、何より日本の米軍基地を狙う。
 核兵器は、米国も中国もロシアも北朝鮮も同じ核、どこの国、地域にも使うべきでない。これが被爆国日本の意思のはずだ。