サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

海自潜水艦が南シナ海で訓練

 今日の「朝日」1面です。
 海上自衛隊の潜水艦が南シナ海で訓練との見出し。  自衛隊の潜水艦が南シナ海まで行って軍事訓練をするなどと言うのは穏やかな話ではない。
 自国の専守防衛から大きく外れる。
 当然、自衛隊独自訓練はありえず、米軍の指揮下での訓練となる。今回は米原子力空母R・レーガン機動部隊を中心にフィリピン海軍との共同訓練のようだ。(写真-おやしお-出典:海自HP)

 中国が南シナ海で人口島をつくり軍事化を強めている事への平和対応の強化は必要だが、日本の潜水艦がうろうろするのは、中国にとって刺激が強すぎるだろう。
  米軍指揮下、艦艇、航空機からの対潜作戦と、潜水艦の作戦に海自は自信を持っているだろう。 
 当然、中国は対抗策を取ってくる。自衛隊もそれへの対抗が必要となり、軍拡の悪循環になる。
 やがて日本の3倍ほどになろうとする中国の経済力や技術力を甘く見ないほうがいい。
 今日の「毎日」に次世代のモバイル通信規格-「5G」をめぐって米中の技術争いの記事があった。この技術で中国の「ファーウェイ」などは米国よりも一部先行しているようだ。
 中国は、科学技術の論文、特許出願、研究者の確保、技術への投資額は米国に並び追い越す勢いがある。日本をはるかに上回りとうてい太刀打ちできない。敵とする相手の評価を誤っている。
 米軍を頼っていれば、何とかなる、、政府も自衛官幹部もそんな思いだろう。だが、先の戦争の教訓を忘れたか、もしくは誤って解釈している。
 米軍は、中国との正面戦争さけ、米空母機動部隊は後ろの方に一旦は避難する。中国の対艦弾道ミサイルが怖いからだ。代わりに日本の自衛隊が中国の正面にたつ。
 旧日本軍も使った手なのに、なぜか理解できていない。「捨て石」作戦だ。沖縄がその中心地だった。
 米軍が日本の自衛隊を使っ南西諸島・沖縄でそれをやる。双方で犠牲が出つつも中国の勝利で終わるところで、米軍は出てきて手打ちをする。それが米軍の対中国戦略だ。日本捨て駒作戦。日本が協力的なので、米国は国益を考えれば当然のこと。亡国というより「亡国民」だ。
 だから、アセアン・東アジア諸国の平和共同しか道はない。中国も米国も日本も各国も軍縮に向かう以外に、同じ平和の方法はない。
 互いに、対外的には敵対的ながらも、互いの国内において利益、が絡む軍産複合体を相手として、各国の平和勢力が連帯すること。